1945年生まれ、現在70歳の加藤タキさん(本名:黒川多喜子)は、41歳のときに出産を経験されているそうです。
そのとき加藤さんの母シヅエさんは90歳。
実はシヅエさん、日本初の女性国会議員でした。
多忙な公務をこなしながら、加藤タキさんを48歳の超高齢で出産され、育て上げたそうなんですね。
加藤さんの母シヅエさんが亡くなったのは、享年104歳。
明治・大正・昭和・平成と、4つの時代を生きた女性です。
ちなみに、加藤タキさんのお父様、加藤勘十さんも国会議員でした。
そして旦那さまは建築家の黒川雅之さん。
雅之さんのお兄様は黒川紀章さんで、建築界のノーベル賞と称されている『フランス建築アカデミー』でゴールドメダルを受賞しておられます。
加藤タキさんの周りって、スゴい人だらけですね!
では、当の加藤タキさんがどんな人なのかについて書いてみたいと思います。
加藤タキさんってこんな人
加藤さんは、21歳のころからアメリカの報道雑誌の編集部でお仕事をされていました。
その後、音楽事務所・出版社で国際ショービジネス分野に携わり、独立後はオードリー・ヘプバーンをはじめとする通訳の仕事、また海外のアーティストのショー、CM出演をコーディネートするなど活躍し、周囲の勧めで29歳後半に株式会社タキ・オフィスを設立したそうです。
会社を設立してからは、オードリー・ヘップバーンさん、ソフィア・ローレンさんのCM出演を成功させています。
このことをきっかけにメディアにも取り上げられ、今日はロサンゼルス、明日はパリと、世界中を駆けめぐり、多忙な時期を過ごされました。
お仕事にまい進されていたために、出産の時期が遅くなりましたが、ご自身もお母様が48歳のときの子供だったので、ごく自然に受け止められたそうです。
そんな加藤さんからの若い女性へのアドバイスは、「出産はゆっくりで大丈夫だけれど、自己管理はきちんとして、体と心を健康に保つように」とのこと。
NPO法人ひまわりの会コーディネーター
NPO法人ひまわりの会は子育てを応援する特定非営利活動法人で、衆議院議員の野口聖子さんが会長を務めています。
親子手帳を受け取ると、ピンク色のステッカーが同封されていますよね。
ひまわりの会の名前は知らずとも、このステッカーなら見たことあるよ、という方は多いのではないでしょうか。
このマタニティーステッカーとともに、日本の未来を担う子供たちへのメッセージなどを発信しているのがNPO法人ひまわりの会であり、加藤タキさんは、この会でコーディネーターを務めておられます。
ちなみに、この会の理事には、歌手の加藤登紀子さん、アグネス・チャンさんらも名を連ねています。
加藤タキさん『爆報!THEフライデー』に呼ばれる
今夜の「爆報!THEフライデー」で取り上げられる内容に、「誰も知らないオードリーの晩年」というコーナーがあります。
それで、1972年にオードリー・ヘプバーンさんのテレビCM出演を成功させて以来、交流があった加藤さんが呼ばれているのでしょうな。
オードリーは、私が生まれる数年前、日本エクスラン工業のCMに登場しています。
これを成功させたのが加藤さんだったというわけなんですね。
ところで、加藤さんとオードリーの共通点といったら、CM出演のこともありますが、やはり「子供」のことでしょうか。
オードリーが後半生、女優としての仕事よりも、国際連合児童基金(ユニセフ)での活動を優先させた話はあまりにも有名です。
オランダがドイツの占領下にあった第二次世界大戦中、まだ幼かったオードリーは大変つらいときを過ごしました。
そのため、自身の半生を貧困にあえぐ恵まれない子供たちへの支援活動に充てる決心をしたのです。
加藤さんとオードリー、初めは仕事上のつながりしかなかったかもしれません。
けれども、加藤さんの母シヅエさんの子育てに対する教訓と、晩年のオードリーの生き方には、何か通じるものを感じます。
ワーキングウーマン加藤タキさんの『母』としての顔
加藤さんは仕事のできる切れ者としての顔ばかりが有名ですが、実は子育てに関しても造詣が深いことで知られています。
母シヅエさんの教えのたまものとも言えるのではないでしょうか。
加藤さんの母シヅエさん(当時90)は、タキさん(当時41)の出産に際し、元気で孫の顔が見られたことに対して感謝の意を述べた後、タキさんに4つの教訓を授けました。
いい学校へ行かせなければ、また、将来的にはこういう職業に就いてほしい、なんていうことを考え始めると、理想が勝手に膨らんで、どんどん欲が出てきてしまいます。
そして遂には、親は子供に、自分の敷いたレールを走らせようとしてします。
親の考える「ベスト」と子供の考える「ベスト」は違いますから、価値観を押しつけてはいけない。
我が子がどんなときに喜ぶか、どんなことをしているときに生き生きとした表情をしているかをよく見てやり、好きなことや得意なことを自然な形で伸ばしてあげられるように努めること。
子供に対して過度な期待はしないこと。
「よく気がついて、周りへの気配りができる」資質は、仕事においては役立つけれども、口を出しすぎる親は、子供にとっては迷惑なだけ。
深い愛情を持って子供に接することと、過保護・過干渉は紙一重。
若いうちは、くじけてもまた立ち上がるエネルギーがある。
転んで痛い思いをすればするほど、また起き上がる強い精神が養われ、それだけ人の痛みの分かる人間にもなる。
分かってはいるけれども、日々の仕事や家事に忙殺され、忘れがちな4則。
ついつい子供を思いどおりに動かそうとしてしまいますよね。
本当は「大好き」と言って抱きしめてやりたいけれど、心が疲れてしまっていて、「かわいい」と思ってやれないとき、ありますよね。
分かります・・・痛いほど分かります。
体の健康に気を配るのはもちろんですが、お父さん・お母さんの心の健康は、直接 子供の心の成長に 響きますから、ふだんから心を元気に保つよう心がけたいですね。
まとめ
「お疲れさま」
「ありがとう」
「助かったわ」 など
家族間で優しい言葉を掛け合うようにしてみてはいかがでしょうか。
これだけでも、ずいぶん気持ちが安らぎます。
優しい言葉や気持ちが欲しいときは、少し無理をしてでも自分から。
相手の反応も全然違ってきますよ。
試してみる価値ありです。
また、イライラしているときほど、夕飯の支度を少し差し置いて、子供を抱き締めてあげてみてはいかがでしょうか。
私も最近イライラしっぱなしだったので、試してみたことがあるんですが、これがけっこう効くんですよ。
自分も気持ちが安らぐし、子供も気が済むのか、すんなり言うことを聴いてくれたりします。
ぜひ試してみてくださいね。
もしも1回で効かなかったとしても、「効かんかったじゃねーか?!」なんて怒りっこなしでお願いしますね。
効かない場合は、あなたも子供さんも、かなーり疲れが溜まっているのかもしれません。
加藤タキさんの名言
最後に、加藤タキさんからの、ゆるりとありがたいお言葉と、心に残っている明言をご紹介します。
これって子育てにも言えることだなぁ。
と思えたのでシェア。
あまり身構えず、「今できること」を大切に。
今日は悪くても、明日はきっといい日になる
日本テレビ「ザ・ワイド」にコメンテーターとして出演しておられたときの名言です。
生き様は死に様
私は今、せいぜい30点もらえるかどうかのダメ母ですが、最期のときには生き様も死に様も認めてもらえたら。
そして子供たちに「70点ぐらいの母親だった」と言ってもらえたらいいな・・・なんて思います。