夢之丞(ゆめのすけ)が本になった。災害救助犬として海外でも活躍

2015年10月31日(土)19時56分~日テレ(日本テレビ)にて放送される世界一受けたい授業、1時限目の講師は村瀬英博(むらせ ひでひろ)先生。

『かわいい小型犬も活躍!災害救助犬 マル秘 訓練所に潜入&しつけ術』と題して、賢く勇敢な災害救助犬の被災地での活躍ぶり、また訓練の様子やポイントなどが紹介されます。

安藤美姫さん(27)が訓練施設でトレーニングの様子を密着取材するようです。楽しみですね♪

近年、国内外のあらゆる被災地での活躍ぶりが目覚ましい災害救助犬。

このページでは、彼らの仕事ぶりについて、また広島の土砂災害で一躍有名になった夢之丞〔ゆめのすけ〕の生い立ちなどについてもご紹介したいと思います。

さらに、物議をかもした犬用ブーツの着用ついても調べてみました。

広島市で発生した大規模な土砂災害と災害救助犬の活躍

2014(平成26)年8月20日未明、降り続いた豪雨により広島市で土砂災害が発生し、250棟以上の家屋が全半壊、70名以上の方が亡くなりました。

このような土砂災害あるいは震災被害の発生時、土石流に飲まれた人々や倒壊した建物の下敷きになった人々を救うためには、犬の持つ優れた嗅覚・聴覚が必要不可欠です。

また、重機を乗り入れることが困難な場所や、がれきなどの撤去に慎重さを要する場所での捜索に対し、とても有効な手段となっています。

このとき、広島市の過酷を極める現場には、人命救助のため派遣された自衛隊員・レスキュー隊員など1,500人余と共に、84頭の災害救助犬の姿がありました。

殺処分の直前に助けられ災害救助犬となった夢之丞

夢之丞(ゆめのすけ)という名前を聞いたことがあるでしょうか。

当時、生後4か月足らずだった夢之丞は、広島県動物愛護センターに引き取られ、殺処分を待つ身の捨て犬でした。

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引き取られたばかりの夢之丞

 

全国で殺処分される捨て犬・野良犬の数は大変多く、このときもガス室はいっぱい。

処分が延期されたところに、偶然にもNPO法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)のスタッフが訪れたのです。2010年11月のことでした。

PWJは、広島県神石高原町に本拠を置き、災害・紛争などの発生時に人道的支援を行なっている国際協力NGOでありNPO法人(特定非営利活動法人)です。

引き取られた子犬は、殺処分を待つ間に犬たちが暮らすケージを通称ドリームボックスといいます。このドリームボックスから奇跡の生還を果たした運の強さにをたくし、夢之丞と名付けたのです。

ちなみに、夢之丞の「(すけ)」の文字は、NPO法人ピースウィンズ ・ジャパンの代表理事であり統括責任者である大西健丞(おおにし けんすけ)氏(48)の「」を取ったものです。愛を感じるネーミングですね。

こうしてPWJに引き取られた夢之丞は、新米ハンドラー(調教師・訓練士)と共に3年間の厳しい訓練を乗り越え、災害救助犬として新たな一歩を踏み出したのでした。

夢之丞は現在、同僚(?)でありライバルでもあるハルク(ゴールデンレトリバー)と共に、国内のみならずフィリピンやネパールでも活躍しています。

過酷な現場ですが、ケガなどせず、頑張ってほしいですね。

災害救助犬にブーツは必要か? 履かせるメリット・デメリット

ところで、犬用のブーツがあるのをご存じでしょうか。

報道でも、幾度も取り上げられました。

被災地における救助活動の際、災害救助犬にブーツを履かせるべきか否か。そのメリット・デメリットについて考えてみました。

救助活動時、災害救助犬にも足を保護するブーツを!

足の裏を負傷してうずくまる救助犬の姿が何度かニュースで流れました。

救助犬たちの足の裏を保護してやるべきではないのか ― 報道番組を見ていた人々の温かい心の声です。

これを受けて8月31日、日本レスキュー協会の見解が Facebookページに投稿されました。

8月20日発災の広島土砂災害にて出動した多くの災害救助犬について、様々なメディアで「災害救助犬にも足を保護するブーツを履かせてほしい」との声が上がり、当方にも多くのコメントや質問を頂きました。この件について、日本レスキュー協会の見解をお…

認定NPO法人 日本レスキュー協会さんの投稿 2014年8月31日日曜日

 

災害救助犬の出動要請があった際には、ハンドラーは犬用ブーツを常に携行しているのだそうです。

しかし、ブーツの着用については臨機応変、災害現場の状況を見て慎重に判断するのだということなんですね。 

もちろん、広島で発生した土砂災害のときも、ハンドラーが犬用ブーツを携行していました。

犬に靴を履かせた場合のメリット

  • 足をケガから守る
  • ヤケドを防ぐ(火災のあった現場の場合)

犬に靴を履かせた場合に考えられるデメリット

  • 感覚器官の機能を妨(さまた)げる恐れがある
  • 長時間の使用による体温の上昇の恐れがある
  • 爪による踏ん張りが利かない
  • 現場の状況によっては滑りやすくなる
  • 犬によっては履かせること自体がストレスになる場合もある

 

救助の現場を見守る人々の思いやりも素晴らしいと思います。

しかし、それが救助犬たちにとって本当に必要かどうか、危険から守ることになるのかどうかというところの判断も非常に難しいのだということも分かりました。

このことを理解し、静かに見守ってあげたいと思います。